やすの銭湯日記

2002年4月21日
豊玉浴場

練馬区豊玉北2-7-18

雨の降る朝、今日は練馬区の豊玉浴場が毎週日曜日におこなっている朝湯に出かけることにした。都営大江戸線の新江古田駅を下車し、目白通りを少し歩いて左に曲がると、小学校の近くに煙突が見える。のれんが見えないので一瞬営業していないのかと思ったが、風呂上がりの客が出てきたのを見て一安心。

入って右側に、ちょうど正面に背を向ける感じでフロントがある。ご主人の丁寧な「いらっしゃいませ」の挨拶が気持ちいい。正面はロビーになっていて、いかにも番台形式改造型という感じである。四百円払って左手の男湯へ。

ロビーに場所を取られているので脱衣場は狭いのかと思いきや、意外とゆったりした感じであった。もともと大きな銭湯なのだろう。今回から風呂道具をより小型のものに変えたので、ロッカーは余裕の広さである。では、浴室へ。

戸を開けてすぐ右側に湯舟がある。水風呂ならこういう位置によくあるが、ここでは寝風呂が設けてある。湯は日替わりのようで、日曜日は「那須温泉」の湯。ちょっと硫黄臭いのがいい。もちろん正面奥にも三つの湯舟が並んでいる。少し変わったレイアウトで、中央にある島カランの右側の面には、この湯舟のおかげでカランが二つしかついていない。

奥側の湯舟は三つのうち両端二つがぬるめの風呂。左手の方は備長炭と木酢液が入っていて、特有のにおいがある。一通り体を洗ったら、まずはこちらで温まることにしよう。そして次は入口横の那須温泉へ。きれいな自然の風景写真を見ながら浸かることができる。お店の看板などによくありそうな、中から蛍光灯で照らすタイプの写真である。

右手の湯舟には肩のマッサージがついている座風呂である。ただ、こちらも湯はぬるめなので、今回はパス。中央の湯舟に入ることにする。他の湯舟よりは熱いが、それでも銭湯の標準的な温度である。ここにはスペースが十分あるにも関わらず背景画がない。ちょっともったいない気もするなあ。

風呂上がりにはきちんと手入れされた庭を見ながら涼むことができる。明るい時間の銭湯は庭を楽しむことができるのがいい。体重計は両面に文字盤があるタイプ。

服を着て、ロビーで一休みする。テーブルにはなぜか漬物と箸がある。これってお客さんへのサービスなのだろうか。詳細は不明である。

脱衣場にもロビーにも額に入った絵画が飾られており、お客さんが感想を書いて入れるボックスも設置されているあたりにご主人の意気込みが感じられる。いい銭湯である。



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