やすの銭湯日記

1999年11月27日
藤の湯

杉並区梅里1-13-7

杉並区と言えば「杉並湯」。杉並区を代表する銭湯なのか、それともこの名前は早いもの勝ちなのか、まあ、いずれにしても非常に覚えやすい名前だ。場所は地下鉄丸ノ内線新高円寺駅からすぐ。場所にも恵まれている。

入口の看板によれば、設備は結構充実しているようだ。サウナが二百円と比較的低料金なのもうれしい。フロントで下足札を預け、タオルをもらって脱衣場に入る。ところが、たくさん並ぶロッカーには鍵が一つもついていない。一瞬、全部使用中かとも思ったが、そんなわけもなく、鍵をフロントで受け取るのだということに気づいてフロントに戻る。これはおそらく鍵を持って行ってしまう人の対策だろう。ちょっと不便だが仕方のないことなのだろうか。

浴室に入って最初に気づくのはずらっと並ぶ手持ちのシャワー。カランの前の風呂道具を置く場所は奥行きがなく、シャンプーと石鹸が置ける程度で、桶はシャワーの上の方に置くようになっている。手持ちシャワーを固定するところの角度がちょっとあわなくて、髪が洗いにくいが、逆に体の石鹸はシャワーを手に持てば十分に落せる。一長一短というところだろう。サウナはごく普通のものだが、時間を計るものが一切ないのが残念。

湯舟は「凸」の字を逆さにしたように中央が出っ張っている。足を伸ばせるのがいい。湯舟に浸かると、後方には典型的な富士山のペンキ絵、そして前方に見える脱衣場と浴室との間のすりガラスには裸婦の像。これには満足。

家から徒歩約十五分のこの銭湯。もう少し丸ノ内線を使う機会が多ければ来る回数も増えるのだが‥‥。



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