やすの銭湯日記

2001年12月29日
光東湯

江東区亀戸1-37-4

今年の仕事納めも済んで、今日から年末年始の六連休である。最近ペースがすっかり落ちてしまった銭湯めぐりだが、地道にこなしていくことにしよう。今日は、今まで行ったことのない江東区の銭湯を目指す。総武線各駅停車に乗って、降り立ったのは亀戸駅である。

光東湯に到着したのは夕方十六時過ぎだが、この季節はすでに日がかげってきている。早速写真を撮る。この銭湯ののれんはちょっと変わっていて、「みんなで守ろうわが家わが町地震だ火を消せ」という標語のようなものが書かれている。横に「城東浴場防災研究会」とあり、「城東消防署」とも書かれているぞ。寄贈されたものなのだろうか。

ここはビル銭湯なのだが、中に入ってしまうとそんな感じがまったくしない昔ながらの銭湯になる。下駄箱の木札はもちろんのこと、番台もあり、レトロな雰囲気満点だ。さらに拍車をかけるのは、なぜか脱衣場に置かれているパチンコ台のようなもの。「故障中」の貼り紙があるが、修理する気があるとは思えない。説明書きを見ると、玉が入る度に得点が増えていき、十点になると下にあるライオンの口から賞品が出てくるというものらしい。さらに「十点で六十円のアイスキャンディと交換」と書かれた紙も貼ってある。銭湯にパチンコ台はかなり違和感があるが、賞品がアイスキャンディと聞くとなんとなく納得できる気がする。

さて、肝心の風呂である。浴室は中央に島カランが一つ。しかしシャワーはない。シャワーがついているのは男女の仕切り壁の側の一列だけである。そこに陣取って髪と体を洗う。どうしてもその一列に人が集中してしまうので、空いていても混んでいる感じ。

湯舟は二つに分かれており、広い方は泡風呂、狭い方が薬湯である。最初は広い方に入ろう。温度は四十三度くらいだろうか、冷えた体にしみる感じで非常に気持ちいい。背景画の方を見ながらのんびり浸かる。富士山のペンキ絵の下側には金魚のタイル絵があって、両方同時に楽しめるお得な造りである。

一休みしてから薬湯へ。今日の湯はアロエの湯。温度はかなりぬるめである。温度計を見ると十五度‥‥いや、そんなに低いわけはない。温度計が壊れているようだ。実際には四十度くらいかな。

ゆっくり温まって風呂を上がる。今日は湯冷めをしないように厚着をしてきたのだが、家にたどり着くまではかなり時間がかかるなあ。大丈夫だろうか。



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