やすの銭湯日記

1999年1月16日
金春湯

豊島区南大塚1-50-15

どう見てもコンビニにしか見えない店に「金春湯」の看板がある。実はこの店、コンビニではなく‥‥などということはもちろんなくて、れっきとしたコンビニエンスストアである。ではなぜ看板には「金春湯」とあるのか。実は横にある階段をのぼったところに銭湯の入口があるのだ。コンビニとは共同経営なのだろうか。

入口を入って番台で料金を払う。脱衣場を見て驚くのは、第一印象として「何もない」ということである。いや、もちろんロッカーもあるし肩叩き椅子も置いてあり、一通りのものはほぼ揃っている。唯一ないのはテーブル。普通は湯上がりにのんびりするときに使えるようなテーブルの類はあるのだが、ここは無駄なものは置かないとでも言うかのようだ。そして、ロッカーも壁ぎわにあるだけで、部屋の中央が広くあいているため、何もないかのような印象を与えるのだろう。これはこれですっきりしていて好感がもてる。

今日はすいている。浴室には先にいたお客さんが二人だけだ。両壁ぎわと中央にカランが並ぶのだが、両側は桶を置くスペースが十分にあるのに対して中央は鏡が妙に暑くて桶のスペースはほとんどない。なぜこのようなつくりにしたのだろう。ちょっと不思議。

体を洗っていて気づいたのだが、お湯のカランから水道間の錆が落ちてくる。これではタオルを濡らすだけでもいちいち気にしなければならないぞ。脱衣場もトイレも清潔だっただけにちょっと残念。

背景画は魚のモザイク画、そして湯舟は二つ。片方は電気風呂だ。体が冷えていたせいか妙に熱く感じた。何度か出たり入ったりしたのだが結局電気風呂は足だけで断念。ちょっとお湯が熱すぎ‥‥くやしいなあ。

近々この銭湯でラジオの収録があるらしく、チラシが貼ってある。番台のおばさんとお客さんとの会話もこの話題だった。



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